こんにちは、外国人ナースのピョーです。
今回は、私が日本で看護師国家試験に合格するまでの体験をシェアしたいと思います。
■ なぜ日本で看護師を目指したのか?
私はミャンマーで看護大学を卒業し、小児病院で働いていました。その病院に、日本から医療チームが支援に来てくださり、日本の高度な医療のもとで子どもたちが元気になる姿を見て、とても感動しました。それをきっかけに、日本の医療に強い関心を持つようになったのです。
当時、私は日本のことも、日本語もまったく知りませんでした。しかし、幸運にも日本の看護学校で学べるチャンスをいただき、日本へ行く決意をしました。
■ 日本語の壁と看護学校での生活
私の日本語のスタートはN5レベルでした。来日前の半年間、毎日日本語の勉強に取り組みました。看護学校の面接に合格するため、小論文や発音の練習を何度も繰り返しました。そして無事、面接に合格し、ビザの手続きのため一度帰国。その後、コロナが始まる直前のギリギリのタイミングで日本に来ることができました。
私は日本語学校には通わず、直接看護学校へ入学しました。最初は授業についていくのがとても大変で、専門用語も多く、先生の話を聞いてノートを取るのも時間がかかりました。試験や記述問題のために、漢字の書き取りも何度も練習しました。
毎日辞書を使いながら復習し、分からないところは友達や先生に何度も聞いて乗り越えてきました。そして、ついに日本語能力試験のN1にも合格することができました。
■ 国家試験の勉強法
看護師国家試験はすべて日本語で行われるため、「読む力」と「理解力」がとても大切です。過去問題を繰り返し解いたり、「看護roo」や「クエスチョンバンク」といったアプリを使って、毎日コツコツ勉強を続けました。
一番苦労したのは、選択肢の意味を読み間違えてしまうことでした。漢字の意味がしっかり理解できていないと、正解を選ぶのが難しいと感じました。
国家試験が近づくにつれて、「私にできるかな」という不安で胸がいっぱいになりましたが、毎日の努力を信じて頑張り抜きました。合格したことが今でも信じられないほどです。頑張ってきた自分に、「本当によくやったね」と言ってあげたいです。
■ 試験当日のこと
試験当日はとても緊張しましたが、ここまで頑張ってきた自分を信じて、最後まであきらめずに取り組みました。会場は日本人ばかりで少し不安もありましたが、「ここまで来たんだから、自分を信じよう」と気持ちを切り替えました。
試験が終わったあと、安心したのか、逆に不安が大きくなったのか、私はその日のうちに泣いてしまいました。
■ 合格したときの気持ち
合格発表を見たときは、本当に嬉しくて、これまでの不安や苦労がすべて報われた気がしました。日本語に苦労しながらも、一生懸命に勉強してきたことを、ようやく誇りに思えるようになりました。
今は病院で看護師として働きながら、さらに成長していきたいと思っています。
■ 最後に
日本で看護師を目指すのは簡単なことではありません。でも、努力すれば必ず夢に近づくことができます。私自身がその証拠です。
同じ夢を持っている外国人の皆さん、自分を信じて、一歩ずつ進んでいってください。応援しています。
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